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LEGOレゴ42102ミニクラースゼリオンの組立レビュー

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セットの特長

・廉価でありながらレゴテクニックシリーズらしさが満載
・クラース社トラクタのゼリオンの再現(CLAAS XERION)
・2in1セットで組み替えしてほかの1モデルを作ることが可能


目次

基本仕様と価格

 レゴテクニックシリーズで、部品数130コ、説明書56ページの1冊。シール1部。
説明書はメインモデルのみ同梱され、組替のモデルの収穫機はWEB参照となります。
価格は1,500円程度です。(新品2020年8月時点)

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セットの対象の方

 レゴ社推奨の対象年齢は7歳以上となっています。
細かい部品が多いので、誤飲等注意が必要です。
組立自体は、そんなに難易度は高くありませんが、保護者の方が見守ってあげてください。
テクニックシリーズの面白さが味わえますので、その意味で7歳以上としている部分もあるかもしれません。


クラース社ゼリオンとは、(CLAAS XERION)

 クラース社はドイツにある世界的な農業機械メーカーで、この会社の製品のゼリオンは大型トラクターです。
ゼリオンのい種類はいくつかありますが、エンジンは排気量約1万cc、で大型です。
レゴでは、現在廃番ですが、テクニックシリーズ上級セット42054クラース社ゼリオン5000がありました。
今回の”ミニ クラース ゼリオン” を意訳すると、クラース社ゼリオントラクターのミニチュア版 となるのでしょうか。


テクニックシリーズらしい部品が満載

 先日レビューした42101バギー車同様に 日本での一般販売(2020年8月時点)のテクニックシリーズの中では一番安価なセットです。
しかも上級セットにゼリオン5000が存在するから、こちらは初級版という見方もできますが、
しかし、安価なセットとは言え、手抜かりなくテクニックらしいところが満載です。
むしろ、手軽に改造ができそうなことを考慮すると、こちらの方が創造性を駆り立ててくれます。
一般的なブロック(レンガ状の部品)は、1つもありませんので、
クラシカルな遊びをご希望される方には、お薦めしません。

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歯車(ギヤ)が最大の特長

 このセットには歯車が10コも入っています。
種類は、平歯車、カサ歯車(90°変換)です。
ギアの構造、動きを観察、基本勉強するには、もってこいです。
この本格的なところがレゴテクニックシリーズの魅力ですね。

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特殊な部品

 特に写真の右上のケース状の部品(レゴの英語名称=Block 3X4X2)
これは、今回カサ歯車のケーシング(軸受けのある外殻)に使用します。
汎用基本部品で、この機能を作ろうとすると、ちょっと場所をとります。
このセットでは、歯車の90°での伝達は2カ所あって、1つがこのケーシング仕様、
もう1つが汎用部品の軸受け仕様となります。

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緑の部品

 クラース社のトラクターは緑が使われます。
そこで、今回は緑の部品が多く使われます。、
なお、部品の使い回しの為、最初はシールを貼らないでおきます。
でも”CLAAS”のロゴのシールなので、貼った方がイメージは出ますね。

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赤い部品

 この赤は発色が非常にいいですね。
レゴカラー番号21の ”Bright Red”です。
これはレゴクラシックシリーズで使われる赤と同じです。
最近の流行りでしょうか。
ちなみに、タイヤのホイール部分に使われるのは、この42102だけです。
かなり希少品です。

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ちょっと不思議な部品

  名称はブッシュで、レゴ英語正式名称は”Bush For Cross Axle”です。
軸の抜け止めやスペーサーなどに使う部品です。
何が不思議か、というと、穴両端クチ元の外側形状が左右で異なります。
一方は丸、もう一方は丸に4つ切り欠き
説明書を見る限りでは、向きなどの使い分けはしていないようです。、
この話は、また別の機会にしますね。

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組立を始めます

 いきなりパンタグラフ状で茶色の軸が左右に傾く機構です。
テクニックシリーズファンなら、どこ部分かすぐに想像がつきますね。
テクニックの初めての方は、そのあたりもイメージしながら作ると面白いですよ。

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 組立が更に進み、形ができてくると、どのあたりを作っているか想像が容易いですね。
実車では、歯車をこのように使ってはいませんが、歯車を使うことで、動きが出て楽しいですね。

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大きな歯車をカッターに見立てて

 これに動きを与えるところは、テクニックシリーズならでは、です。
これがcityシリーズだと、外観の見栄えが優先されます。
綺麗なのはいいのですが、動きを入れることができないかと思います。

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完成です。

 黄緑と赤が強調されます。
色使いは、とてもいい感じです。
運転席屋根の前側の柱(Aピラー)とボンネットが連結され、ボンネットが前傾にするのが正解のようです。

前輪の操舵を屋根部分のツマミで行えます。
また後輪の動きで後部の大きな歯車が回転します。
この大きな歯車は、運転席後部のレバーで跳ね上げができます。
これだけ動きの要素があると、完成品で遊ぶのが楽しくなります。

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手のひらサイズ

 手のひらサイズなので、cityシリーズと一緒に飾っても違和感がありません。
但し、ミニフィグを乗せるスペースはありません。
これは、この後の創作を自身でなさってお楽しみください、ということでしょう。
白い屋根を少々上げて、前側の柱を前方に移動させるなど行えばやれそうな気もします。


歯車のしくみを観察

 車体の下からみると、歯車を使った部分の動きの仕組みが良くわかります。
前輪操舵で、歯車を3つにしたのは、2つだとツマミの回す方向と前輪の方向が逆になっちゃうからですね。

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また、後輪部分の黄色いカサ歯車とケーシングは、一般的な自動車などで使われる構造と基本的には同じで
ちょっと感動ものです。

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正面は・・・

 

 なにか味気ないですね。

シールのヘッドランプを貼った方が良さそうです。
個人的にはシールでなくて、レゴ部品で作ってほしかったです。

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まとめ

・歯車を使ったしくみが良くわかるワクワクするセット。
・完成後もいろいろ動かして遊べる。
・cityシリーズと一緒に飾っても、大きさのバランスが良い

 

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