今回は、エンジンについてレビューします。
レゴ8386で設定されるエンジンは、
本物のエンジンの基本動作機能をしっかり再現しており、
機械工学の視点で非常に興味深いところです。
目次
本物のエンジンと基本仕様の比較
本物は
エンジン型式はTipo052、
V型10気筒2997ccの自然吸気式、バンク角92°
ボアサイズ φ85程度、ストローク50mm程度
レゴ8386F1エンジンは
V型10気筒約6000cc程度(計算)、バンク角90°
ボアサイズ φ9.5程度、ストローク8.5mm程度
1:10スケールに概ね整合しています。
ちょっと驚きですね。
(容積は2倍程度の差がありますが。)
LEGOエンジンの構成
構成される部品は6つに分類されます。
1)ブロックシリンダー(透明色)
2)ピストン(黄色)、
3)コンロッド(クレー)
4)組立式のクランクシャフト
5)ブロックシリンダーサポートプレート
6)インテークマニホールド&カバー(赤色)
部品点数は60コほどになります。全体の10%がエンジンになります。
シリンダーとピストン
本物のエンジンと同じようにピストンが往復運動をし、
その往復運動が、後輪の回転と連動します。
しかも透明のブロックシリンダーの採用で、
ピストンの動きが非常によくわかります。
単体のシリンダー(単気筒)を片側5コを連結し、
サポートプレートで、V型に固定することで、
V型10気筒エンジンの原型ができあがります。
このサポートプレートの存在は非常に重要で
エンジンとして成立する位置へ正確にブロックを固定し、
更にクランクシャフトの中心軸(出力軸)の軸受けの機能も有しています。
このサポートプレートはV型90°エンジンを作るときには、
必須のアイテムと思われます。
ブロックシリンダーの外周部には、フィンが設置されており、
一見すると空冷エンジンのようにもみえます。
ブロックシリンダーの上部には、ポッチが付いているので、
ヘッドシリンダー(ヘッドカバー)を設置できるようにも配慮があります。
コンロッドとクランクシャフト
この部分も本物のエンジンと同じ機構になっていて、
ピストンの往復運動をクランクにて回転運動にしています。
エンジン単体で動作させると、動きが非常によくわかります。
クランクシャフトは組立式となっており、
コンロッドもクランクのシャフトの構成部品の1つになっています。
この辺りは本物のエンジンとはちょっと異なります。
インテークマニホールド
V型バンクの中央部には、赤いタイル状の部品が設置されます。
インテークマニホールドとそのカバーを表現したものと思われます。
フェラーリエンジンの証の赤色を用いています。
まとめ
本物のエンジンに迫ったレゴの本気度に驚くばかりです。
このエンジンを組立し、完成品を眺め、そして動作させる、
これだけでもレゴ8386を入手する価値があるというものです。