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LEGOレゴ60239パトロールカーのなぞ、色は何種類使っているのか

 

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レゴのブロックの特長の1つに、多彩な色があります。
非常に楽しく遊べるし、いろいろな表現が可能となります。

レゴの原材料のABS樹脂は通常、薄い黄色をしています。
ABS樹脂を着色するための着色剤を使います。
着色剤は、各色に応じた成分原材料となります。

 


目次

 

 


60239は何種類の色か?

 

60239パトロールカーでは、何種類の色が部品に使われいるでしょうか?

パッ、と頭のなかで、考えると・・・、
ホワイト、ブルー、ブラック、透明、透明ブル―、透明レッド、の6種類はすぐに分かりそうです。
もうちょっとあったような気がするから、10種類ぐらいでしょうか?


答えは15種です。

案外、多くの色の種類を使っていますね。
では、それぞれを確認してみましょう。

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ホワイト(White)

 

 このセットでは17種類の形(デザイン部品)、合計33個が使われます。
形、合計数ともに、このセットで一番多くなります。
このセットの基調色として象徴している色になります。

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明るいブルー(BrightBlue)

 

 このセットでは5種類の形、合計9個が使われます。
パトロールカーの外観の目立つところに使われます。
基調色が白と言うこともあって、この明るいブルーは非常に引き立ちます。
色の使い方がうまいですね。
合計の9個は、このセットでは、3番目の数です。
1番はホワイトでしたね。
では、2番は、何でしょう?

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ブラック(Black)

 

 このセットでは5種類の形、合計10個が使われます。
合計数が2番は、このブラックです。
そんなに使われているように感じませんね。
その1つに使われてるタイヤがレゴ公式分類では、ブラックにカウントされることにありそうです。
また、車軸部にも使われていて、ここはあまり見えないところです。
このセットでは、縁の下の力持ち的な存在です。

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アースブルー(EarthBlue)

 

 このセットでは4種類の形、合計8個が使われます。
明るいブルーに対して、こちらはやや濃いブルーです。
上述の明るいブルーを含めて、ブルー系の色とすれば
このセットでは9種類の形、合計17個が使われることになります。
このアースブルーで興味深いことは、
ミニフィグの帽子、足部も、レゴ公式分類では、アースブルーにカウントされることです。

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透明系の色

 

 このセットでは、透明系の色は4種類が使われています。
1)透明(Transparent)
2)透明なブルー(TransparentBlue)
3)透明なライトブルー(TransparentLightBlue)
4)透明なレッド(TransparentRed)
小さな部品が多く、それらは宝石のような感じがしますね。
このセット価格帯で、4種類も入っているのは、うれしいですね。
ここでもブルー系の色が使われているので、これを上乗せすると、
ブルー系は13種類の形、合計22個が使われることになります。
しかも予備も入っています。

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グレー系の色

 

 このセットでは、グレー系の色は2種類が使われています。
1)ダークストーングレー(DarkStoneGrey)
2)ミディアムストーングレー(MediumStoneGrey)
車輪部のホィール、パイロン(表示の置物)の底面、メーターなど、です。
地味な存在ですが、さり気なくまわりに溶け込み、他の部分を引き立てます。

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明るいイエロー(BrightYellow)

 

 特筆は、ハンドル部分の部品が明るいイエローに分類されることです。
細かく言えば、ハンドル部分は2つの異なる色の部品から構成されています。
ハンドル本体はブラック、ハンドル台部分は明るいイエローです。
容易に分解できるか、試してみましたが、固かったのでやめました。
一体部品の扱いなのですね。

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明るいレッド(BrightRed)

 

 レゴでもっとも代表的な色の1つです。
このセットでは、ほとんど見えないところでの使用です。

明るいレッドという名称は1986年から使われているようです。
レゴの最初の1950年では、レッド(Red)という名称がありました。
2020年現在、この名称の色は公式には存在しません。
明るいレッドは、この時のレッドの色を引き継いだと思われます。

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明るいオレンジ(BrightOrange)

 

 このセットではパイロンと呼ばれる置物で使われます。
パトロールカー本体には使われていません。
明るいオレンジが入っているのはうれしいですね、レゴらしい配慮でしょう。
ホワイト基調色でブルー系のパトロールカーに対して、オレンジ系のパイロンで、両方が引き立ちます。

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ブリックイエロー(BrickYellow)

 

 これは、完成品では、非常に見えにくい位置に組み込まれます。
ブリックイエローを日本語に意訳すると、レンガの黄色、になります。
レゴでは、レンガ仕様の建築物のによく使われます。
このセットでは、外観上の必然性は、ほとんどありません。
組み立てる際中に、多彩な色使いで楽しくなる、の目的しか考えられません。

それとも、数を間違えて作りすぎて余っちゃったので、在庫処分で入れたのかな?
そんなわけ、ないですよね。

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ライトロイヤルブルー(LightRoyalBlue)

 

 この色、どこで使われているの?

ミニフィグの胸部の部品です。
衣服のデザインが印刷されていますが、基調色はライトロイヤルブルーですね。
手の平はイエローです。
ここは簡単に外れます。
手の平2つをイエローの部品とカウントしても良かったかもしれませんね。
でもこの手の平部品のツノを使って連結する部品が、ミニフィグ以外ではちょっと見当たらないですね。

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レゴ全体の色の種類

 

 レゴ全体では、何種類の色があるのでしょうか?

2020年までに登録件数としては、172種類程が設定されました。
一般的な色に加え、透明色、メタリック色(金属光沢)などがあります。
2016年に公開された公式カラーパレット2016では57種程。
2020年セットでは、新色の追加もあり、72色程度が確認できました。

 


緑はあまり使わない?

 

 レゴは緑を使っていなかった、という話を聞いたことはありませんか?
最近はマインクラフト(MINECRAFT)シリーズなど緑を基調色としたセットがあります。
以前は、実機で緑を基調とする戦車等、軍需品をイメージをさせない配慮から、
緑を取り扱わない時期があったようです。
ただ、私が調べたところでは、1950年当初には緑系の色の設定が
いくつかあったようです。
当初から設定をしていなかったわけではないようです。

 


着色剤と健康配慮

 

  赤や黄色の着色剤は、古くからカドミウム系が広く一般的に用いられました。
レゴの着色剤も初期はこれを使用していました。
ところが、カドミウムは健康を害する物質ということがわかってきます。
日本でも鉱山から排出されたものが、公害として社会問題になりました。
レゴの場合、製品であるレゴブロックから外部流出しない、よって健康被害はない、
と結論づけられました。
しかし、レゴ社ではこの状況を慎重に取り扱い、着色料の成分改善を早期に対応しました。
最近では、レゴに限らず、広く一般的にカドミウム系を使わないようになりました。
但し、カドミウム系を用いた着色剤の赤や黄色の発色が非常に素晴らしいため、
例えば、特殊な絵具などには現在も一部用いられています。

 


まとめ

 

 レゴの楽しさである色をテーマにしました。
調べてみると、底なしのテーマでした。
触れなかったなぞが、まだたくさんあります。
またの機会をお楽しみにどうぞ。

 

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