エンツォフェラーリ(ENZO Ferrari)スケール1:17の2回目です。
今回は、キャビンの組立を中心にレビューをします。
実車の全体構造を把握したうえで、レゴで再現しているのがわかりました。
このセットを創作したデザイナーはすごいです。
ほぼ実車に近い機能ユニットに構成することができます。
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今回の組立方針
前回と同様ですが、
レゴで作られる自動車の機能ユニットを満喫するために、
説明書を参考にして、機能ユニットごとに作ってみます。
最初のバラバラの状態から機能ユニットを作るのは非常に難しいセットなので、
一度説明書通りに組み立てて、それから機能ユニットのかたまりにしてみます。
そして、それを再度組立、完成させます。
目次
キャビン(乗車室) & 前輪
エンツォフェラーリの中心的な構造物のキャビンをみてみます。
レゴ8652ではキャビンを実車と同じようにモノコック構造で、
特にキャビンを単独で、そこに収められる各機能ユニットを複合体として、
再現することができます。
レゴを説明書で組み立てる過程においては、
レゴ8652はラダーフレーム構造(パイプやロッドなどの棒部品を
ハシゴ状に組み合わせる構造)のように見えます。
しかし、キャビンを意識して組み立てると、しっかりと再現できます。
これは驚きました。
このセットのモデラ―の名前を調べましたが、残念ながらわかりませんでした。
大型のレゴセットの場合、モデラ―の名前が表記されることが、よくあります。
この8652セットの発売から15年ほど経過していますので、
現在、どんなすごいモデラ―になっているのか、気になるところです。
室内は、非常に狭いスペースによくこれだけの機能を押し込めたな、という印象です。
ハンドルも3本スポークのタイプを入れると大きくなって収まらない。
一方、2つのシートとその中央部は、しっかりと再現しています。
エンツォフェラーリのシフトノブは、ハンドルに装着されるパドル式なので、
小さなロッドのレゴ部品設定は必要がありません。
上部のスクリーンガラスを再現するレゴ透明樹脂部品は3分割になっていて、
両サイドはバタフライドアの窓となります。
このドアは開閉しませんが、ドアの独立性を意識した構成なので、
取り外した状態でキャビンを表現します。
前輪については、
サスペンション、ショックアブソーバー等(減衰装置)の細かい再現は省略されます。
また、ステアリング(操舵)もさすがに、ここまでに再現はスペース的に無理か。
下部の黒いパネルのレゴ部品は、本来であれば、
アンダーパネル側の機能ユニットへ含めるべきですが、
このパネルを外すと、キャビン全体の強度が無くなるので、
やむなく、キャビン側へ装着しました。
エンジン(ミッドシップ) & 後輪
V12気筒エンジンがしっかり主張しています。
エンジン機能ユニットについては、前編でレビューしたので、割愛します。
キャビンから赤いビーム部品を伸ばしてサブフレームとし、ここにエンジンを載せます。
さらに後輪へつながるように組んでいます。
この辺りも、実車に近い形で再現できます。
後輪については、
タイヤ、ホイール、車軸、更に水平のショックアブソーバー(コイルバネ付)の4つが
再現されます。
サスペンションのリンク機構は省略されていますが、
水平に配置されるショックアブソーバーについては、実車通りの位置に
レゴ部品を厳選し、よく考えて再現しています。
エンジン両サイドの上部のビームは、
実車では、このような構造になっていないと思われますが、
8652セットの構造上、取りつくところがなく、ここに設置してみました。
ちょっとイメージが崩れたかもしれません。
フロントのボンネット まわり
鋭いフロントノーズ、
明らかにF1レーシングカー意識したとわかるエンツォフェラーリの
最も特徴的な部分です。
レゴでは再現するのは、非常に難しい形状ですが、うまくまとめたと思います。
先端下部のエアインテーク形状、ラジエーターも実車をきちんと再現しています。
サイドミラーも実車と同じように、ボンネットのユニットに取り付けられます。
中編のまとめ
キャビン、エンジンまわり、フロントまわり の各構造は、
実車を驚くほど忠実に再現しています。
ちょっと感動的です。
次回は、組立と完成について、レビューします。